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ははは。
無関心男のヤスでも、流石にビビってるみたいやな。
そらそや。
いきなり起こされて、『隣の国が放射能を巻き散らして消えましたー。』なんて言われて、取り乱さん奴はおかしい。
霞ちゃんが一番普通やな。
不安で泣いてまう気持ちもわかる。
俺かて泣きたい。
やけど、男の子は辛い時に泣いたらあかんねや。
さて、まずは気持ちを整理せな。
「さーて、そろそろ考えよか。」
ヤスが反応してくれた。
いつも通りのポーカーフェイスがありがたい。
あいつも不安なはずやのに。
さすが男の子。
問題は霞ちゃんか。
「せやな。まずは・・・霞ちゃん。泣いてても何も変わらへんで。」
「・・・・・・。」
「不安なんはむっちゃわかる。でも、俺らがおるから大丈夫。霞ちゃんが不安がることなんか、何もあらへんやろ?」
そう言って無理矢理笑顔を作る。
霞ちゃんの怯えきった視線とぶつかる。
俺は上手に笑えてるやろか。
いつもヘラヘラしとるくせに、こんな時に笑えんで・・・何の為の顔や。
気合い入れて笑わんかい。
「・・・ありがと、テッちゃん。そだね、テッちゃんとヤスくんがいてくれたら大丈夫だよね。」
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