12月31日①

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「で、寂しくなったから店冷やかしに来たん?」 一通り暴れたあと、わんぱくゴリラが聞いてきた。 「ゴリラはもーええ。」 「おお、ごめん。最近口が緩くって。」 「お前もつくづく友達のおらん奴やなぁ。ま、人の事言われへんけども。」 「まーね、俺と互角に喋れる人類は家族と霞だけだな。」 「喋ってくれる人類は・・・やろ?・・・って俺は?このナイスガイを忘れてへんか?」 「人類の話をしてたんだ。ペットが図々しいぞ。」 ・・・・・・またしばらく拳で会話。 「まあええわ。お前とは夜に約束してるやろ?霞も夜なら参加するゆうてるから、一人でおとなしくしとき。」 「ぶーぶー」 「・・・可愛ないで。」 「ウホッウホッ」 「・・・・・・。」 三度、殴り合う。 「くそう、暴力花屋め。覚えてろっ!」 「はいはい。またなー。」 負け犬の代表たる台詞を残して、家路についた。 全く、あの暴力花屋兼空手家(ゴリラ)め。 普段から『一般人には手は出さん。』とか言いながら、俺はボカスカ殴りやがって。 まあ、だいぶ手加減してくれてるんだが。 狭い部屋に到着。 夜まで時間があるので、寝るとしよう。
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