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「で、寂しくなったから店冷やかしに来たん?」
一通り暴れたあと、わんぱくゴリラが聞いてきた。
「ゴリラはもーええ。」
「おお、ごめん。最近口が緩くって。」
「お前もつくづく友達のおらん奴やなぁ。ま、人の事言われへんけども。」
「まーね、俺と互角に喋れる人類は家族と霞だけだな。」
「喋ってくれる人類は・・・やろ?・・・って俺は?このナイスガイを忘れてへんか?」
「人類の話をしてたんだ。ペットが図々しいぞ。」
・・・・・・またしばらく拳で会話。
「まあええわ。お前とは夜に約束してるやろ?霞も夜なら参加するゆうてるから、一人でおとなしくしとき。」
「ぶーぶー」
「・・・可愛ないで。」
「ウホッウホッ」
「・・・・・・。」
三度、殴り合う。
「くそう、暴力花屋め。覚えてろっ!」
「はいはい。またなー。」
負け犬の代表たる台詞を残して、家路についた。
全く、あの暴力花屋兼空手家(ゴリラ)め。
普段から『一般人には手は出さん。』とか言いながら、俺はボカスカ殴りやがって。
まあ、だいぶ手加減してくれてるんだが。
狭い部屋に到着。
夜まで時間があるので、寝るとしよう。
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