12月31日②

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でも、起きてしまったものはしょうがない。 霞の相手をしてやるか・・・。 「・・・誰が夢のメイド以下だって?」 「・・・もしかして、もしかしてなんだけど。声に出てた?」 「出てたわっ!」 神速の右ストレート。 勿論回避・・・出来ない。 下手に避けようとしたから、鼻にめり込む。 世界が白くなる・・・。 「いい右だ。・・・世界、狙ってみないか?」 そう言って、俺の意識は再び途絶えた。 ・・・。 ・・・・・・。 ・・・・・・・・・。 次に目覚めた原因は悪夢だった。 鼻からところてんをどんどん押し込まれる夢だ。 今度ばかりは目覚めた事に感謝した。 いくらメイドさんでも、鼻からところてんはタブーである。 起きたとこで、深呼吸をひとつ。 ・・・?! 鼻から息が出来ない。 まさか・・・ところてん? 恐る恐る鼻に触ると・・・両鼻にティッシュが詰まっていた。 どうやら鼻血が出たらしい。 そして霞は俺を殺す気らしい。 危うく自分の鼻血で溺れるところだ。 仕返ししたいが、奴はテツみたいに加減をしないからなー。 また鼻血を噴出する未来をリアルに想像して・・・諦めた。 で、霞は? 机に書き置きがあった。 『馬鹿!』
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