世界で一番幸せでありますように。

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パラパラと 辺りに白が舞い降りる。 それを見上げそう言えばナミが今日は雪が降るからちゃんと着込んでおくのよとか言っていたか と思い出ながらその時押しつけられた上着を身にまといついでに近くにあった毛布を頭から被った 「あぁ本当にさみぃや」 ぶるっと肩を震わせてから身を縮めた所で軽く床を叩く音が聞こえた。 「降ってきたなぁさみぃわ」 へらっと笑いながら片手に湯気がたっているカップをトレイにのせサンジは見張り台の中へと入ってきた。 「おぅ。アイツらは喜ぶだろうがな」 外の雪に目を向けながら朝になって止んでたらなんで起こさなかったとかいわれそうだがと足してサンジへと視線を戻した。 「そうだな。まぁそれは置いといて、はい。ホットミルク、ブランデー入りだよ」 「お前の珈琲なのになんでミルクなんだよ」 眉間に皺を寄せながらも差し出されたモノに手を伸ばし両手でカップを包みほぅと息を着いた 「ん~糖分足りてなさそうだったからそれよりおれも毛布入れて。寒い」 「んだよソレ。っーかだったらもう戻って寝ろ。」 隣に座り毛布を引っ張ってくる相手の額を押すがそれでも無理やり入ってくるサンジに呆れながらゾロは手を離しカップへ口付けた。 それを見ながらサンジも珈琲を飲みふぅと息をついた。 「明日さぁ…誕生日じゃん?」 にこっと笑って問いかけるサンジにあーと目を泳がせてからあぁそうだったかと 「ルフィが明日は宴だって騒いでたな」 「お前さぁまた忘れてたんだ?」 クスクス笑ってやればそんなのいちいち覚えてらんねぇとまた外の雪に目をやった 「…寒いな」 「何?温めて欲しいの?」 ニヤニヤ笑っているサンジに目だけを向けた。 「コレがある」 まだ手の中にあるカップを見せてからコクリとそれを飲む。 「遠慮しなくてもいいぜ」 自分のカップを少し離れた場所においてからそっと自分の腕の中へと招き入れた。 「おい…こぼれたらどうすんだよ。だいたいてめぇのが体温低いだろ」 むっとしわを寄せた眉間にそっと口付ける。 「そんなヘマはしないよ。それにくっついときゃ温かくなるって」 ふわりと柔らかく浮かべられた表情から目をそらし再びカップに口付けるゾロ 認めたくはない。 でもやはり安心してしまう自分がいる。
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