「命」

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今は夜中。 私の足元の電気ストーブの前で私の可愛い愛娘「ゆず」が喉をゴロゴロ言わせている。 「ゆず」は現在三歳。今年の五月には四歳になる雑種の元捨て猫。 知り合いから私が預かって現在に致る。 非常に気性が荒く、気が強いのに臆病。 後は凄く甘えん坊。 近所の人達にも評判の美人猫だ。 ††† 今、目の前にある「ゆず」と言う名前の「命」。 私が預からなければ…あの日預からなければ…消えてたかもしれない「命」。 「ゆず」は何歳まで「生」きて、何歳で「死」ぬのだろう。 それは神様も本当は解らないのかもしれない。 私達は「生」きている限り、何時も「命」と対面し「生」と「死」を見る。 誰も免れない、事実。 今こうしてる瞬間も、何処かで「命」が「生」まれ、「命」が「死」んでいる。 †††
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