ミステリー。ケネディ大統領暗殺事件

Part 1 ディーリープラザで何が起こったのかー事件発生

グラシー・ノール（grassy knoll）草の生い茂った丘の意味。ディーリー・プラザ北側の坂を登った区域で、背後の鉄道用地の目隠しのために樫など多くの木が植えられていることからこの名前がある。隣接する公園にはアール・デコ調のコンクリート製柱廊がある。この建造物の前に立って実業家のザプルーダーが後に世界を驚かす映像を8mmカメラで撮影する。頭部に致命弾を受けた大統領は大きく後ろにのけぞる。肉眼では銃弾は前方から来たとしか見えない。そうとすれば発射場所はこのグラシー・ノールということになる。しかしザプルーダー・フィルムの解釈は種々に分かれ結論は出ていない。いずれにせよグラシー・ノールは最も論議の集中する場所である。
Sniper's Nest 6階のこの一角で凶器と思われるライフルと薬莢が見つかっため「狙撃者の巣」と呼ばれる。このビルに入っていた企業Texas School Book Depositoryは民間会社で、注文に応じて学校に本を供給していた。オズワルドは事件のほぼ1カ月前の10月15日に面接に行き採用された。繁忙期間だけの臨時雇用だった。 ここに暗殺者が本当にいたか否かについても論争がある。