Part 1 ディーリープラザで何が起こったのかー事件発生

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「sixth floor museum」は暗殺犯オズワルドが大頭領狙撃の拠点として使ったとされる「スナイパーズ・ネスト」のあるテキサス教科書倉庫ビルの6階に設けられ、事件関係の数々の資料を展示している。教科書倉庫ビルそのものは民間の所有で、事件後所有者が変わったが、1970年代後半からダラス市民の間で事件を忘れないためのモニュメントをとの声が起こり、募金の結果83年に博物館が開設されるところとなった。運営は非営利団体の「ダラス・カウンティ歴史基金」。同博物館は今回のジェフリーズ・フィルムのほかザプルーダー・フィルムの著作権も保有している。 このサイトに掲載した画像は同博物館が権利を有するものを非営利の報道のため fair use として使用した。 歴史の証人 2007年7月11日、クラウディア・ジョンソン元大統領夫人がテキサス州オースティンで死去した。94歳、老衰だった。「レディ・バード(Lady Bird)」の愛称で知られた夫人の死を全米のマスコミは大きく報じた。大統領職にあった夫を公私両面で支えた夫人は「新しいタイプのファースト・レディ」と言われたが、ケネディ暗殺事件にあっても当時の模様を後世に伝える歴史の証人でもあった。 狙撃者の弾丸がケネディ大頭領に向けて発射されたとき、夫人は大統領の車とはシークレットサービスの車を挟んだ2台後ろの車に夫のジョンソン副大統領(当時)と乗っていた。狙撃の瞬間については夫人は語っていない。その意味では事件の重要証人とは言えない。しかし渦中の人物のみが伝えられる現場の状況は、今も読む者に強烈な迫力をもって迫ってくる。image=123541276.jpg
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