ミステリー。ケネディ大統領暗殺事件

Part 1 ディーリープラザで何が起こったのかー事件発生

事件の経過

1963年11月22日昼　発生
米国第35代大統領ジョン・F・ケネディは1963年11月22日午前11時40分大統領専用機でテキサス州ダラス市のラブフィールド空港に到着した。テキサス行は内紛のあった同州民主党組織の要請によると言われているが、翌年に控えた大統領選挙に備える意味もあった。大統領就任後初めてジャクリーン夫人が地方遊説に同行した。大統領一行はオープンカーで市内をパレードした後、郊外のトレード・マートで地元有力者との昼食会に臨み、その足で空路ワシントンに戻る予定だった。ダラス市では前月、訪れた民主党リベラル派の大物アドレイ・スティーブンソン国連大使が右派のデモ隊から暴行を受ける事件があったほか、大統領訪問直前には大統領を裏切り者呼ばわりするビラがまかれたこともあり、治安上の問題を危惧する声もあったが、空港から市内に入った一行は市民の熱烈な歓迎を受けた。大統領の車にはジョン・コナリー州知事夫妻が同乗、同州選出のリンドン・B・ジョンソン副大統領が後続の車で同道した。一行が同西部のディーリープラザに差しかかりパレードも終わりに近づいた午後零時半ごろ、銃声が響き1発が大統領に命中した。