Part 1 ディーリープラザで何が起こったのかー事件発生

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引き続き別の銃弾が頭部に命中、これが致命傷となった。大統領は直ちに近くのパークランド病院へと搬送されたが、頭部の損傷は甚だしく医師団は約40分後に死亡を宣告した。同乗のコナリー知事も銃弾により負傷していた。大統領の遺体は検死解剖のため専用機でワシントンに運ばれることになり、その機中でジョンソン副大統領が宣誓して新しい大統領に就任した。 1963年11月22日午後 展開 事件発生と同時に現場のディーリープラザは、逃げまどう人で大混乱となった。警察は近くの木立、鉄道線路を捜索したが不審者は見当たらなかった。同時に銃声がそちらの方角から聞こえたとの証言からプラザに面するテキサス教科書倉庫ビル(TSBD)を封鎖、内部を捜索した。その結果、通りを望む6階東南角の部屋でライフルと薬莢を発見した。さらにパレード通過時にビル内で銃を持っていた男を見たという目撃証言を沿道の見物人から得た。 暗殺者の銃弾が最初にケネディ大頭領に命中した直後の写真。画面ではよく見えないが、前のめりになった大頭領は弾丸が抜け出たノドに手をやろうとしている。車の左後方がテキサス教科書倉庫ビルの入口。写真右側はカットされているが、後続車のシークレットサービスは教科書ビルの方を見ている。(AP通信のIke・Altgens撮影。fair use として使用) ダラス市警は複数の目撃証言から、30歳前後の白人男性を容疑者として手配、緊急配備をしていたところ午後1時15分ごろ市内のオーク・クリフ地区で警察官殺害事件が発生した。殺害されたのは同市警のJ.D.ティピット巡査。目撃者によると、同巡査は挙動不審の男を職質問しようとしたところ突然男が持っていた拳銃を発射、ティピット巡査を射殺したという。市警は目撃証言から現場を立ち去った30歳前後の白人男性を手配、近くのテキサス・シアターに入ったとの情報を得た。駆けつけた警官に男は抵抗したが逮捕された。男はリー・ハーベイ・オズワルド、24歳、TSBDの臨時雇い従業員だった。オズワルドに対してティピット巡査殺害容疑、続いて大統領殺害容疑の罪状認否が行われた。 1963年11月24日午前 急転image=123542369.jpg
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