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今でも思い出すあの夜の事
寒空の下テーマパークで楽しそうに遊ぶ僕達
テーマパークも終わりに時間が迫ってるのに
気が付いて手を繋いで出入り口に向かう
その途中 リズミカルに踊っていたピエロが
僕達のもとに駆け寄ってきた
するとひとつずつ夜の空…―
まるで流れ星のような風船を手渡してくれた
君は子供のように喜んで
隣に居る僕まで嬉しくなるよ
帰り道、君はずっと言ってくる
「この風船流れ星みたい!凄くすご~く綺麗!!」
うん 綺麗だね 君達にも見せてあげたいよ
次の瞬間君の手から逃げるように夜空に消えていった風船
君は今にも泣きそうだ
僕が慰めようとすると 空には……
数え切れない程の流れ星 さっきまでは星なんてひとつも無かったのに…
風船がやってくれたの?
彼女を慰めようとしてくれたの?
大丈夫 ほらもう彼女は笑ってるから
あの時あの風船にピッタリの名前を思いついた
ありがと
―流れ星風船―
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