友達の存在

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…ジリリリリリ!! ―朝。 返事に鳴りひびく目覚ましを止め、あたしは出かける準備を始める。 「いってきまぁーす!」 始業式の日だからか、 今日の朝はいつもと違ってすんなりと起きることができた。 「沙夜ぁ、おはよう♪」 「おはよう沙夜!」 教室に入ってきたあたしに、笑顔で挨拶するミサとリナ。 そんな二人にあたしも笑顔で答えた。 「おはよう♪ミサ、リナ!」 「おい、お前らー!今から始業式だから、体育館に行けー」 その時、担任が教室の中へ入ってきた。 担任の言葉を聞き、ミサは途端に顔を歪ませる。 「うーわ!マジめんどくさいし。アタシさぼりたい~」 「まぁまぁ…。ほら、いこっ」 嫌がるミサを、あたしとリナでなだめながら体育館へ連れて行った。 始業式は先生達の話だけで終わり、その後の教室でのHRが終わると同時に、あたしはユミにメールを打った。 【ユミー♪今終わったょ(^^)】 そして送信してから一分もたたないうちに、ユミからの返事がきた。 .
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