1117人が本棚に入れています
本棚に追加
/426ページ
…ジリリリリリ!!
―朝。
返事に鳴りひびく目覚ましを止め、あたしは出かける準備を始める。
「いってきまぁーす!」
始業式の日だからか、
今日の朝はいつもと違ってすんなりと起きることができた。
「沙夜ぁ、おはよう♪」
「おはよう沙夜!」
教室に入ってきたあたしに、笑顔で挨拶するミサとリナ。
そんな二人にあたしも笑顔で答えた。
「おはよう♪ミサ、リナ!」
「おい、お前らー!今から始業式だから、体育館に行けー」
その時、担任が教室の中へ入ってきた。
担任の言葉を聞き、ミサは途端に顔を歪ませる。
「うーわ!マジめんどくさいし。アタシさぼりたい~」
「まぁまぁ…。ほら、いこっ」
嫌がるミサを、あたしとリナでなだめながら体育館へ連れて行った。
始業式は先生達の話だけで終わり、その後の教室でのHRが終わると同時に、あたしはユミにメールを打った。
【ユミー♪今終わったょ(^^)】
そして送信してから一分もたたないうちに、ユミからの返事がきた。
.
最初のコメントを投稿しよう!