熱砂

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「今度の仕事は何だった?」 無精ひげの男が言った。 ラジオを聴きながら、M4小銃のボルトを磨いている。 「アメさんのとこのコンボイの護衛だよ…。今週で何回目だ?」 隣にいたスキンヘッドの男が返した。 彼はF2000の整備をしている。 「本当かよ!?あの仕事はだりぃんだよな…。未だに道はIEDだらけだし…。この間もどっかの会社のやつが吹っ飛んだだろ? 確か…えぇぇと…‥ダメだ、忘れた。近頃は会社が多すぎる。それより、今日は新入りがくるんだろ?Otter?」 Otterと呼ばれた男はチャージングハンドルを引きながら 「らしいな。もうそろそろ来る頃だな。Crowはどんなやつがいい?」 Otterはチャージングハンドルから手を放した。 「ガチャッ!」 ボルトがフレームとぶつかる音が2人だけの部屋に響いた… 「足を引っ張らなきゃ誰でもいいよ。」 「だよな…」  ・  ・  ・  ・  ・
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