熱砂

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しばらくラジオの音だけが響いていた。 沈黙ののち、扉がノックされ、軋みながら開いた。 「本部からよこされたんだが、ここで良かったのか?」 そこには、アジア系の中年男が立っていた。 「お前が新入りか?前はどこにいた?」 Crowはマガジンに5.56mm×45弾を込めながら聞いた。 「フランスの外国人部隊だ。」 「そうか。名前は?」 今度はプレートキャリアーのマガジンポーチにマガジンを入れている。 「聞いていないのか?Ishidaだ。」 「すまん。得物はなんだ、Ishida?」 「MagPullのMASADAとアーセナルのAK74SUだ。」 「イイ趣味してるな。ところで依頼があって、今からコンボイの護衛なんだが、準備は大丈夫か?」 「15分あればできる。」 「じゃあ15分後にクライアントのところに出発だ。」 「わかった 」 2人の会話の間にOtterは寝てしまっていた… 「どうする?」 「放っておけ。」 「そだな。」
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