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「ケッ!そこで死んでな!」
少年はそれから何度も殴られ
いつの間にか気を失い――
倒れていた
痛い体を金網に立てかけながらふと思う
― 何故僕はこんなに苦しい思いしなきゃいけないんだろう? ―
「それはね、君に力がないからだよ…」
誰かがその心の中質問に答えた
少年は声のする方を見る
「初めまして私は…そうだ………というんだ…君は力が欲しいかい?」
その声の主は黒いローブで身を隠した青年のようだった
三半規管がイカレたせいか時折聞き取れない
「……あいつらを粛正出来る力が欲しい」
少年は絶え絶えにそう答えた
「わかった…君に力を分けてあげるよ…君は今日から――だよ、わかったね?」
その答えを聞いた途端、彼の意識は遠くなった
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