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体育の時間
グラウンドを一緒に走っていた。
カーキは足が速い。
そのキシャな体のどこにそんな力があるのだろうと思うくらい。
だけどこの日は私のペースに合わせていてくれた。
カーキが大好きだった。
嬉しかった。
『これで体育の授業を終わります。』
やっと苦手な体育が終わった…。
カーキと教室戻ろう。
(この頃のカーキと私は先生も認めるほどの仲良しだった。)
カーキを探す。
見渡してもカーキがいない。
「カーキ、どこ行ったんだろう?」
『キャハハハ。』
チェリーちゃんたちの声だった。
「カーキ早くいこー!」
カーキを連れてっている。
しかも抱き付いてる。
まぁ正直その頃の私はまだ小学生という幼い歳だったので
実際は抱き付いてたことには何の感情も無かったのだ。
だけど【私のカーキがとられちゃう!】そう思ったのもホントだ。
いつの間にかカーキはチェリーたちと話していることが多くなった。
私が無視される原因はなんなんだろう
1人にされる理由はなんなんだろう。
それがゆきちゃんの話でやっとわかった。
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