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「あの先生も?」「そして…君もだよ野上愁夜」
澄んだ青い瞳に愁夜はドキッとした
「僕も……なの?」「だから僕達のクラスに来たんだよ」
ニコッと微笑んだ
「愁夜の前世は?」「僕…分からない。校長が『君はあのクラスだ』としか言ってなくて」
シュンと下を向く愁夜
「大丈夫…でも何で詐欺師だって分かったの?」「見えた……の」「見えた?」
愁夜はさっきの出来事を雅紀に話した
「なるほど、前世が見えたんだね」「少しだけ…何時もそうなの。砂嵐の中聞こえたり、見えたり出来る」
雅紀は震えてる愁夜を優しく抱き締めた
「浦上…君」
今度は抵抗せず抱き締め返した
「大丈夫、愁夜は一人じゃないよ」「ありがとう」
暫く二人とも抱き締め合っていた
「そろそろ教室に戻ろうか愁夜」「そうだね、みんな心配してるかもしれないね」
雅紀は倉庫のカギを外しドアを開けた
「さっきの続きはまた今度ね」「えっ…」
愁夜の頬にキスし教室に向かった
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