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モモタロスは犬が苦手だから、犬の霊が本当に現れたらどうしようかと不安だったのだろう。
しかしその事についてどうしても納得できない者もいた。
「…なんで犬が怖いんや?」
「そうだよ!あんなに可愛いのに!」
理解できないキンタロスにリュウタロスも同意する。
それを聞いていたナオミは少し考えた後意見する。
「噛まれたら痛いからかな?」
「理由もなく噛む犬なんていないよ!」
「過去に噛まれて嫌な思いをした、とか?」
黙って三人の話を聞いていたウラタロスも自然と口を出す。
「せやけど、戦うのが好きな奴が犬に噛まれたくらいで嫌いになるか?」
「ん~…確かに変身して戦ってる時の方が痛いおもいいっぱいしてますよね」
「でも戦うのは楽しいよ?勝ったら気持ちいいし!」
モモタロスと犬についての会話が盛り上がってきた中、良太郎はこのままでは折角眠りについているモモタロスが起きてしまうと思い、慌てて四人の輪を割った。
「あの、あんまり騒ぐとモモタロスが起きちゃうよ。とりあえず別の車両に移動しよう」
良太郎の一声で皆静かになれば、仕方ないと素直に従う。
皆が移動しようとした時、ウラタロスが良太郎を止めた。
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