重なる時

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「意味わかんねぇよ!なんで小僧は良太郎にキスして…二回もしようとして!良太郎は良太郎でよくわかんねぇけど、小僧を受け入れて…カメまで!どうなってんだ?俺が知らないだけでお前らは前からそうい事してたのか?普通じゃないだろ!そんなの!だって俺等…」   「あ~ぁ、カメちゃんが浮気しようとしたからモモタロスが怒った」   俺が今まで溜めていた疑問をぶちまけていると、小僧はいつもの口調でカメに言った。 カメは俺の方を見ながら眼鏡を押し上げる。   「冗談だったんだけど…ごめんね、先輩」   そう言ってカメは俺の口にキスした。 ………へ? 俺は意味がわからず頭の中が真っ白になった。 そんな俺にカメは目の前に手を翳すとひらひらと左右に振る。   「先輩?大丈夫?」   ハッとして正気に戻れば俺の体温は一気に上昇した。   「な、ななななにしやがる!」   「何って、キスだけど?」   カメはなんの躊躇いもなく普通に答えた。 俺はその言葉を聞いただけでますます恥ずかしくなった。   「いちいち言うな!」   俺はどうすればいいのかわからず、カメの頭を一発殴った。   「先輩が聞いてきたから答えただけなのに…」   カメが何か呟いてるようだったが、今の俺には聞こえなかった。
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