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「どう考えてもヤキモチだと思うけど?」
「ええ?だって、あたしですよ?ヤキモチ焼かれる様な女じゃないですって」
ワタワタと慌てふためく仕草をするみゆ。
みゆの表情が変わるたびに、俺の中にコインが沈む。
それを感じながら俺は口を開いた。
「みゆはそう思ってるかもしれないけど、要にとってはヤキモチ焼く対象だって事だろ?それだけ、あんたが好きだって事」
彼女なんだし?
そう言うと、照れた顔をしながら髪を軽く触るみゆ。
「そりゃ、付き合ってるし。か、か、彼女って立場だけど……」
くっくっく……
面白い。
俺の一言でクルクルと表情が変わる。
俺はこういう、みゆの豊富な表情にやられたんだ。
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