1062人が本棚に入れています
本棚に追加
玄関で立ち話って言うのは目立つからと、一緒に歩き始めた俺達。
俺の言葉に、キョトンとした顔をするみゆ。
さっきまで憤慨した顔をしていたのに、今はもう別の顔。
相変わらず面白いように変わる表情に、思わずクスッと笑いが漏れた。
「みゆだって、要が他の女と仲良さそうに話していたら、ヤキモチ焼くだろ?」
「ヤキモチ?」
え?あれってヤキモチって事?
そんな事を言って、ボンッと顔を赤くする。
やれやれ、ヤキモチ焼かれた事すら気が付いてなかったのか。
そう思いながらも、俺の中に静かに沈んだコインを感じていた。
最初のコメントを投稿しよう!