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そうだ。徹平の様子を見に体育館に行こう。
私はうろ覚えの校内を体育館目指して歩き始めた。
部活かぁ…。かっこいい先輩がいたらサッカー部のマネージャーとかも憧れるけど、そんなひといなかったしなぁ…。
茶道部
なんて柄じゃないし。
あれ?さっきも音楽室の前通ったような…。
色々考えながら歩いていたら、迷ってしまったようだ。
どうしよう…。自慢じゃないけど方向音痴だって自信はかなりある。徹平に電話して助けて貰おうか…でも絶対また馬鹿にされるし、できれば迷ったなんてしられたくない。
どうしよう~
私は立ち止まってしまった。
「もしかして…迷子とかになってる?」
不意に声をかけられて振り向くと、一人の男の子が立っていた。
「いや…なんかさっきからここ行ったり来たりしてるし、困ってる感じだったから。」
私は彼の笑顔に吸い込まれそうになっていた。
かっこいい…
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