部活

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<ドカッ> いきなりお尻にバスケットボールがぶつけられる。 「いったぁい!」 ボールの飛んで来た方を見ると徹平がいた。 「ももなにやってるの?アホ丸出しな顔してたぞ(笑)」 徹平が笑いながら言う。 「アホじゃない!」 私はボールを拾って投げ返した。 久しぶりのこの感じ…。バスケットボールが手に吸い付いて来るような感じがした。 「あっごめん。よくみたらバカだった」 徹平はまたふざけて私をからかう。 「桐谷くん!ボール早く頂戴。片付かないでしょ」 遠くから女の人が徹平を呼ぶ。 …女の人? えっ?女子バスあったの?? 私は徹平を追い越してその女の人の所まではしった。 「あの!私早川百花といいます。女子バスケ部に入部希望です!!」 私は迷わずその人の手を取って言った。 やっぱりバスケがしたい!そう確信したのだ。
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