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「ももホントにマネージャーやるの?」
帰りに徹平が自転車をこぎながら聞く。
「もちろん!明日から楽しみだなぁ」
ちょっぴり部のマドンナになってる姿を想像してにやけてしまう私。きっと徹平には何を考えてるのかバレバレなんだろうな。
でも私は明日から始まる部活が楽しみで仕方なかった。
「まぁ頑張って」
そう言うと徹平は自転車をこぐ足に力を入れた。
「あっ、そういえばねぇ、麗子が今日何人かに徹平と私が付き合ってるのかきかれたんだって~。わらっちゃうよね」
思い出したかのように私は徹平に言った。
「…。」
でも徹平は何も言ってくれなかった。
聞こえなかったのかな?
私はさほどきにも止めず麗子に電話をかけて部活を決めた報告をした。
「なんで笑っちゃうんだよ…。」
そのせいで徹平の大事な呟きを聞きのがした事には全く気付かずに…。
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