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高校の入学式、百花と同じクラスと言う事に俺は胸をなでおろした。とりあえず一年間は目の届く所にいる。それだけで安心なんだ。
「ちょ、あの子お前の知り合い?まじかわいくない?」
式が始まる前に、後ろの奴が俺に話しかける。あの子って言うのは百花のことだろう。
こいつだけじゃない。
いろんな奴が百花を見てる。時にはすれ違う他のクラスの奴まで百花をみて振り返る。
やっぱり百花は高校でも注目を浴びていた。
なんとかしなきゃ…。百花の横には俺がいるって事をみんなにわからせたい。
だから俺は百花のお弁当を食べて二人の関係が深いってみんなにみせたかった。誰もわりこんでこないようにしたかったんだ。
でも結果は…
「どうぞめしあがれ」
予想外の百花の反応に、百花の好感度をあげてしまったにすぎなかった。
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