入学式

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「ちょっとさっきの何?遅刻しそうなのは徹平が起きないからでしょ!」 私は徹平のこぐ自転車に揺られながら文句を言う。 「はいはい。」 でも徹平は全然聞いてないようで適当に返事をする。 「やべっ。もも、とばすからしっかりつかまれよ!」 そう言うと徹平は更にスピードを上げて自転車をこぎ始めた。 あ~あ。一応入学式だから気合い入れて髪セットしたのに…。 風に吹かれて私の髪はすっかりボサボサになっていた。 「今日で第一印象決まるのに…最悪。」 私はふてくされながら徹平にしがみついた。 「あぁ?何か言った?」 徹平が大きな声で聞き返す。 「何でもない~」 そうこうしてる間に私達はあっという間に学校についた。
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