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少し緊張しながら教室に入る。私達の中学からこの高校に来た人が少ないと言うこともあり、半分以上は知らない顔だ。
「早く自分の席に荷物置いてこいよ。」
ボーッと入口で立っていると徹平に言われる。
「あっ…そうだよね。」
慌てて自分の席がどこか席表を確認しに黒板をみた。
「ももの席はこっち!」
どんな名前の人がいるのかなぁって少し見ていただけなのに、徹平が手を引いて私の席まで誘導する。
「あんたたちは高校生になっても変わらないねぇ。」
自分の荷物を整理して麗子が私の席の近くまでやってきた。
「だって徹平が勝手にするんだもん。」
私はさも迷惑しているような態度で答えた。
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