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そして俺
俺は…八木沼 俊哉
今年で28になる
五階でこのエレベーターに乗り込み 今に至る
表示階数をずっとみていたが どうやらエレベーターは八階あたりで止まってしまったようだ
しかしエレベーターに乗ると なぜみんな じっと表示階数を見つめるのだろう
まぁ 今はそんな事どうでもいいが
いや これから先もどうでもいいのか…
俺は…
屋上に用があった
屋上へ行って それで全て終わるはずだったんだ
何も表示していない表示階数の場所を 俺は恨めしそうに睨んだ
当然そんな事で動くはずはない
重苦しい沈黙
その沈黙を破ったのは
オカマだった
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