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「今期のアニメはストーリーがくそね。萌え路線に走り過ぎ。」
姉は録画してあるアニメを流し見している。
バライティ番組の時間帯に昼間放送しているアニメをチェックして、ドラマはドラマで楽しみにしているみたいだ。
「フィーナ、来期のアニメに注目作品とか無いの?」
思わず体がビクッと反応してしまう。
「どうしたの?」
「あのね、姉さん。」
そこで言葉が詰まる、言うべきか言わざるべきかそれが問題だ。
「ははは、呼んでみたかっただけ。」
「じゃあフィーナ、これなに?」
んっ?姉の手には一枚のファックス。
漫画原稿だ!
「ついでに伝言、声優も決まりました、一度アフレコ現場に来ませんか?だって、私の声を貴女の声と聞き違えたみたいよ。」
姉の目は、笑っていない。あの担当め!
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