黒い記憶

2/3
前へ
/272ページ
次へ
私の黒い記憶は幼稚園に入る前から始まる… 「おじちゃ~ん、遊びに来たよ…」 「おお…よく来たね~」 こんな会話が毎日続いていた。その頃私は近所のおじさんの家に遊びに行っていた。子供のいないおじさんは近所の子供を集めてはお菓子を配ったり遊びに連れて行ってくれたりした。私だけではなく子供のたまり場になっていた。 「今日は由美ちゃんと千絵ちゃんと三人で来たよ~」 「おお~今日は新しいお人形買って来たから遊ぼう」 こんな普通の会話がいつも続いてた。 あの日までは…。 幼稚園に入るとあまりおじさんの家には遊びに行かないようになった。 「ゆうちゃ~ん…久しぶりだね~遊びにおいで」 車の中からおじさんが手を振ってきた。 「わかったぁ…後で行くよ」 「千絵ちゃんと一緒に行っていい?」 「今日は一人でおいで」 「わかった~後で行くよ」 まだ遊びに夢中になってた私はとりあえず家に入り母におじさんの家に行く事を伝えて向かった。 「来たよ~」 「待ってたよ…お菓子食べるかい?」 「うん」 「今日は誰も遊びに来てないね~」 「そうだな…ゆうちゃんだけだよ」 おじさんがにやけながら答えた。 出されたお菓子を食べながら何となく沈黙が続いた。 「こっちへおいで…抱っこしてあげよう」 おじさんに抱き寄せられた。何も気にせずソファーに座ってお菓子を食べていた。 「ゆうちゃんは可愛いね」 「おじさんはゆうちゃんが大好きだよ」 …そう言いながら耳を舐めてくる。 「くすぐったいよ…」 「おじちゃん…苦しいよ…おじちゃん…」 強く抱きしめられてジタバタしてみる。 顔をくっつけてきてキスをしてきた…。 おじさんの舌が入ってきて気持ち悪い。しばらく顔中を舐め回されて服一枚ずつ脱がされる…
/272ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1747人が本棚に入れています
本棚に追加