醜いウサギ

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母親と手をつなぎ、手探りで歩く女の子です。 次々とぬいぐるみを触っては、楽しそうに笑っています。   『あの子は目が見えないのか。それじゃあ あの子の足元にたくさんの釘をまいたら楽しいだろうな!!』     残酷ウサギは笑いました。 残酷ウサギは何度も残酷なことを考えてきました。 けれど、それを実際にできたことはありませんでした。 彼はみにくかったので、誰一人 ウサギに触れたがりませんでした。
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