彼女のこと

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『はじめまして美麗です』彼女の挨拶に不覚にも緊張してしまい。綺麗だねと言うのが精一杯。そして彼女に『そうやろ?よくいわれるねん』の返しに俺の思考回路は0。一方的に彼女にしゃべられ撃沈される。出身はこの県じゃないこと。一年しかいないこと。妹のこと。何故あんなに自分のことを初めての客にしゃべったかは今だにわからない。ただ時折みせる悲しい瞳が忘れられなかった。時間がすぎ俺は店を後にする。
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