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「My body is your bread.
My blood is your wine.」
窓際に白いワイシャツに同色のデニム姿で窓枠に頬杖つく俺は煙草をふかしながら息子の帰りを待つ。
俺の息子はヴァンパイアハンターをしている牧師様。
自分の体を改造してサイボーグ化した彼奴はどんなヴァンパイアも倒せる自慢の息子。
なのに、彼奴自身ヴァンパイアだ。
で、そんな俺もヴァンパイア。
だからこそ俺は夜じゃないと行動しない。
だが今日は日は落ち太陽こそないものの、俺は何故か何時もより早く起きてしまった。
「私の身体は貴方のパン、私の血は貴方の葡萄酒…か」
「またそれですか」
不意に聞こえた声に振り返れば仕事から帰ってきた俺の息子、クリスが居た。
しかも嫌そうな顔をして。
「よォ、お帰り。早かったな」
「只今戻りました。対した依頼ではありませんでしたから。それより…」
「この格好か?」
へらりと笑いながら窓枠に寄りかかり相手を正面から見つめ右手の人差し指で自分で着ている白いワイシャツを指さして問う。
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