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花子は窓際で風にあたっているうちにベッドに転がるように倒れ込んでいた。
「花子ちゃん大丈夫か?」
横になる花子に、かぶさるようにはやとが花子を見つめる。
「ん~大丈夫~・・・。」
そう呟くとス~ッと眠りに落ちてゆく。
「花子?」
「ん~?」
抱き起こされていた。
いつの間にかはやとの胸にもたれかかっている。
「喉かわいた・・・。」
目を閉じたまま呟く。
花子を抱いたままテーブルの缶を1本1本確認して、
「あ~酒しかないわ。買ってきたるよ?何がいい?」
「・・・私も行く~。」
「大丈夫か。立てる?」
「大丈夫~。」
フラ~っと起き上がる。
はやとに手を引かれて、ひろしの部屋を出た。
「ありがとぉ。」
はやとに甘える。
はやとの手はひんやりと冷たくて気持ち良かった。
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