329人が本棚に入れています
本棚に追加
「酔っ払ってるからでしょ?」
花子はパッと目をそらした。
「・・・そうかもな。」
それ以上、はやとは何も言わなかった。
はやとの気持ちが本当なのか嘘なのか分からない。
離れた手をもう一度、繋ぎ直せなかった。
(はやと君・・・・。)
花子は少し気まずくて、黙り込んだ。
部屋に戻ると、すぐに花子はトイレに入った。
ジャ~
ガチャ
トイレを出た瞬間、グイッと誰かに腕を引っ張られる。
「へ????」
花子はまた外に連れ出された。
「はやと君?」
よく見るとはやとだった。
月明かりに照らされた顔をジッと見つめた。
目に力をこめないとよく見えない。
「今部屋入れんわ。」
はぁ~
はやとがため息をついた。
「なんで?」
頭の中に?がたくさん浮かんでいた。
「純也とひろしと幸子ちゃん、ヤってたから。」
「え~?!」
状況を理解するまでに時間がかかった。
(3Pって・・・事かな?)
花子のまたポカンとした顔を見たはやとが、
「車で寝よっか。」
と、笑った。
最初のコメントを投稿しよう!