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部屋に入れないのなら仕方ない。
また階段をフラフラ降りてゆく。
花子は酔い度が限界で、早く横になりたい。
はやとが車の後部座席にあけてくれたので、花子は倒れ込む。
バタン
「花子ちゃん、大丈夫か?」
運転席でスパーッと煙草を吸う。
「大丈夫・・・。」
力無く返事をする。
体が重たくて、フワフワとした感覚が気持ち悪い。
(・・・・・?)
口に柔らかい感触を感じた。
気付くと、はやとの顔が目の前に。
よく見えない。
「はやと君・・・?」
「花子ちゃんまじで付き合って?」
「んふふ~。」
正直嬉しい。
だけど素直になれない花子。
ごまかしてしまう。
「居酒屋で俺の目見てきたじゃん?あの時惚れた。」
と、笑う。
「私、目フェチだから。」
と、花子も笑う。
「俺じゃ駄目?」
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