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「はやと君ってなんの仕事してるの?」
はやとの仕事着は、あまりにもラフな服装だ。
仕事着には見えなかった。
「インターネットの会社で働いてるよ。今キャンペーン中でさ、駅前で幸子ちゃん達にナンパされた。」
ふっと笑う。
「ナンパされたの!?」
(幸子ってすごい・・・。)
「そうだよ~。ナンパされて番号聞かれた。」
「そーなんだぁ。」
(幸子、はやと君の事気に入ってたんだ。)
花子は少し複雑な気持ちになった。
「コンパ終わってから俺んちに泊まる予定だったんだよ。何故か。」
「ふ~ん・・・。」
「花子ちゃんに出会えたから良かったよ。」
それを聞いた花子は笑顔があふれた。
はやとの言葉のひとつひとつに敏感になっていた。
あっという間にひろしの家についた。
部屋に戻るとまだ寝ている。
「幸子~?」
花子が幸子を起こそうとすると、
「あ゙~んもぉー!」
幸子に怒られた。
寝起き悪いらしい。
それでもめげずに、
「幸子~!幸子~?」
ゆさゆさと揺さぶってみた。
「私眠たいもん!」
不機嫌そうに寝返りをうつ。
「もぉ~幸子~!」
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