初メール

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初メール

『花子ちゃん、さっきはありがとね~!これからよろしく!仕事頑張ってくるわ!』 キュン また胸がときめいた。 「え~、なんて返そう!」 はやとからの初メール。 嬉しくて仕方ない。 思わず保護してしまった。 返信に悩む。 「彼女ならどんな事送るんかなぁ。」 悩んでいる自分が嫌いじゃない。 花子は恋愛に対して淡泊であまりのめり込むタイプじゃない。 初めて彼氏が出来た時も、ただなんとなく付き合っただけ。 すぐに別れる事は最初から分かっていた。 『好き』の意味がよく分からない。 カッコイイ人を見たらカッコイイなぁ~とは思う。 それを好きと言えるのかどうか。 花子には分からない。 しかし、はやとは別。 一緒に居てドキドキする。 「これが恋・・・。」 恋の意味を理解した気がした。 こんなに男の人に惹かれたのは初めてかもしれない。 そして両想い。 上手くいきすぎて夢を見ているよう。 「はやく会いたぁ~い。」 ベッドで横になり、はやとからのメールを見つめていたら、いつの間にか深い眠りに落ちていた。
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