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登場
「あ、それでどれくらいかかるん?」
思い付いたかのように、花子が会話に踏み込んだ。
「多分5分か10分だって。」
ただよう雰囲気が和らいだ。
「ごめんごめん!遅くなった!」
突然現れた男の人3人。
「仕事で遅くなってさ!」
そう言いながらドカドカと座る。
「全然待ってないよぉ。」
幸子が甘えた声を出す。
男の前では態度が違う。
まるで別人。
「俺ひろし!」
急に自己紹介を始めたのは見た目地味なお笑い系【ひろし】。
「え、俺純也!」
拍子抜けした声で自己紹介したのはCool系で大人っぽい【純也】。
「はやとだよ~!」
笑顔が可愛い今時の男の人【はやと】だ。
「幸子だよぉ。お酒弱いからあんまり飲ませないでねぇ。」
甘えた声でぶりっ子をしてみせた。
「とめこです。」
ニコリと笑う。
「あ~、アタシは花子。」
自己紹介は終わった。
飲み物を頼み、揃ったらひろしが
「とりあえず乾杯で♪」
と、率先してグラスを傾けた。
「乾杯♪」
コンパがスタートされた。
花子は正面に座るはやとに話しかけた。
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