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ミントはトイレに駆け込んだ
すると目の前にさっきの男が現れた
僕は焦って辺りを見回すがここの周辺はいつも人通りが少ないのである
“トイレにまだミントがいる…一人で逃げるとミントが捕まってしまう…!”
しかしそんなことを考えていた矢先に後ろからハンカチのようなもので口をおさえられてしまった
僕は、他にも男の仲間がいることに気付かなかった
クロロホルム等を使ったのだろう
“…ミ………ント………”
春喜はぐったりと気を失ってしまった
『ミント様を運べ!』
男は後ろの男に指示をだした
春喜はそのまま車に乗せられてどこかへ連れさらわれてしまった
――――
ミントがトイレから出て来たとき、辺りには誰もいなかった
『あれ?お兄ちゃん、どこー?』
そう叫んでも返事は来ない
“どこいっちゃったの…”
ミントは気がついた
この周辺には人通りが全くない
奴らが襲うには絶好の場所ではないか、と
“まさか…お兄ちゃん!”
いてもたってもいられずミントは呪文を唱えた
するとミントの頭の中に春喜が春喜の家に運び込まれる光景が見えた
ミントがまた呪文を唱えるとミントの手は何やらかわいらしいような杖を握っていた
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