突然の訪問者

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『んーよく寝た!』   僕は背伸びをしながら外を見た   “いい天気だなぁ”   雪下 春喜(ゆきした はるき)は窓の外をみた   高校一年生の夏休みも、今日を含めてあと三日となっていた   僕は残り少ない休みを何に使うか考えながら朝刊を取りに行き、届いていた手紙に気付く   “誰からだろう…?”   差出人は僕の父親からだった     -春喜へ- 急に申し訳ないんだが実はな、ある国で父さん、ある女性と親しくなってな。 そこで生まれた娘が日本に行ってみたいと言い出したんだ。 しかし父さんは今仕事が忙しくて手が離せん状態でな。 そこでお前に面倒みてもらうことにした。お前の方が一つ年上だし、ちゃんとやれるよな! じゃあよろしく頼むぞ。    ‐父より‐     ? 僕の中で10秒間程世界が止まった   『…なんだっていうんだあの親父は…』   そういって手紙をくしゃくしゃに丸めた   僕の母親は僕が物心がつく前に離婚したので僕は自分の母親の顔すら知らない   一方父親の方は世界中を渡り歩き、冒険だか研究だかわからないが、とりあえずは世界を旅している   なので家にはいつも春喜一人である   ピンポーン   “誰だろう一体?”   そう思って玄関へ向かった
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