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『えっ』
“このセカイの人間ではない?ならどこの?でも…一体?何故?”
そう僕がしどろもどろに考えこんでいると先にミントが口を開く
『私の世界はこの世界とは違うの。でも平行世界の事を言ってるんじゃない。ただこの世界の人間には知られていないだけ…』
僕はこくりと頷いたが、半分くらいしか理解していない
『…ならあの男は一体誰なんだ?どうしてミントを連れ去ろうとしたんだ?』
僕はそこで一番気になっていた事を口にした
何故あの男はミントを連れていこうとしたのか
『…それは…私が王族の娘だからだと思う…』
『私の世界では妖魔…妖の類なるモノが頻繁に出没してるの。何故かはわからないけど…
でもそのせいで人同士で争乱も起こっているわ』
『そして私の国は遥か古にあったといわれる伝承から神獣を呼び覚まそうとしているの。神獣の力は絶大だから他国から攻められても負けはしないでしょう。
でも神獣を呼び出すには王族の娘が必要だった。他にも王族の娘はいるわ。けれど私は混血…半分はお父様の血だから王にはなんの影響もないから目を付けられてしまったの』
『……………』
僕には黙って聞くことしか出来なかった
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