2/4
前へ
/115ページ
次へ
?『俺は誰だ…』 その男は返り血で紅く染まった鎧のまま死体の山の上に居た 死体として転がっているのは、先程まで賑やかに笑ったり商売の掛け声の響いていた小さな街の住人達である 彼等は彼を襲った訳でもなく、けなした訳でもなく暖かく迎え入れたのだ 旅人であろう彼を しかし彼はいきなり近くに居た老人の首を切り落とした それからは街には逃げ惑う人で溢れ返った 男は感情の無い冷たい目のまま街の住人を全て殺したのだ
/115ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加