憂鬱その1

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美咲まどかは両親も親戚もいないらしい。   諸々の事情や諸注意を聞き、まずしたことは携帯を契約する事だった。 身分証は先ほどバイヤーにもらった保険証でなんなくクリアー。   携帯を得た私はマンガ喫茶で夜を明かすことにした。 名前を書く欄に美咲と書くことにまだ少し抵抗があったがいずれ慣れるだろう。   私はマンガ喫茶でこれからの予定をたてることにした。 やるべきことは、 ・顔をかえる ・住む場所を決める ・バイトを見つける 主にこの3つだ。お金はまだまだある。しかし整形したらかなり痛い出費になることは間違いない。梓が死ぬための身の回りの整理で部屋のものを売って金にしたのは我ながら得策だった。   そして心の中で家族に謝り、改めて美咲まどかとして生きていくことを誓った。  
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