憂鬱その1

9/13
前へ
/25ページ
次へ
推薦で高校に決まった私は今までの性格をやめて周りとの関わりを絶った。   高校に入ってからも友達を作らず、ただただバイトに励んだ。 こんな容姿だと好き好んで寄ってくる人などいない。 〈いい人〉でない自分には利用価値などないんだと再確認させられて、悲しさよりも嘲笑めいた笑みしか浮かばなかった。   黙々とバイトに励み、バイト代で化粧品を買いメイクを施してみたりした。だがこの顔がマシになることはなかった。   高校生活やる事といったら勉強→バイト→ネットサーフィンの毎日。 いつの間にか貯金は500万円程になっていた。  
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加