新たな道

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そこには 見た事もない金髪の女の子が僕の前に立っていた… えっ!? 誰?? 僕が不安そうな顔をすると、友達が口を開いた… 『紹介するよ! 俺と一緒にスタンドで働いてる “リコちゃん” っていうんだけど』 えーっ!? 『はじめまして!リコでーす!!』 いや名前はわかったんだけど… つうか、 昨日手術したばっかなんだけど… けど僕は、 そんな事も気にせず挨拶をした… 『はじめまして!! サクマドロップの 一つ目は 必ずミント味の コングです! しくよろ!』 ・・・。 自己紹介が場の空気を見事に変えた… 僕はすぐに “リコ”の方を見た… 笑ってる… ひきつりながらも笑ってる… もしや、すべった?? すべるとは業界用語でオモシロクナイ事の意味である。 だが、 僕とリコはそのギャグが決め手となって付き合う事になった… リコは僕より四つ下の16才だった。 日焼けした真っ黒な姿はとても眩しかった… いや、 むしろ眩しすぎて、 いつ “愛のメモリー” を歌い出してしまうんじゃないかが不安だった… 不安は違う形で的中するなど、 その時の僕や 田舎のバァちゃんは知らなかった… よく考えたら 僕には田舎がなかった・・・
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