プロローグ

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…で、何の話してましたっけ?   …あ、そうそう。来た理由ですね。   そりゃもう調査ですよ調査!なんでもね、みゅいーん星と凄く似てる星がある事を発見したんですよ!ウチの星の研究員が。凄いでしょ? まぁ、それなりに科学は発達してますけど、車が空を飛んだりとかは無いですよ。うん。それは無理。普通に地面走ってます。   ホント子供の頃はもっと未来は進化してるって思ってたんですけどね。ビルとビルの間がチューブで繋がってるイメージですね。 …あ、そうそう。来た理由ですね。 でまぁ、ちょっと調査しに行ってみようって事になりまして。で、みゅいーん星の誇る学者やら何やらでチーム組んだんですね。   もちろん宇宙船なんて作った事無いもんですから、もう世界中から人と金をかき集めてね。ホント世界規模のプロジェクトですよ。   ただ出発までの道のりは順調じゃなかったですねー。反対意見も多くてね。やっぱ莫大なお金もかかりますし、行ったところで何も無い星の可能性もありますから。   初めは失敗の連続で何度も計画が中止になりかけたりしてね。で、その度に「こんな事に使う金があったら他に使うべきだ!」みたいな意見がありまして。「税金の無駄遣いだ!」みたいなね。   その影響で政界も揺れましたねー。「宇宙船解散」なんかもあったりして。   でもなんとか計画は頓挫せずに続行されました。やっぱ世界規模のプロジェクトですし。何て言うか…ロマンなんでしょうね。「金じゃ無いんだよ!」みたいなね。   …まぁ正直、金な部分は大きかったんですけど。
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