1目

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頭の中で警鐘が鳴り響いている。 それに呼応して、疼きが止まらない右目。 そして永遠に切られる気配のないコール。 潤は意を決してケータイを手に取った。 通話ボタンに指をかけ、耳に近付けると…‥ 『アナタね。』 開口一番に発するセリフとしてはまったく意味がわからない。 あっけにとられたが、名前だけでも聞いておかないと下手に動けないと思い直し、声の主に話し掛けた。 「もしもし。どちらさまですか?」 この問い掛けに返ってきたのは、予想だにしない返答だった。 『ワタシは、アナタの〝右目〟の所有者よ。』                                    image=130794552.jpg
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