1目

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キーンコーンカーンコーン 「ふぅ。なんとか間に合ったね!遅刻なんてしたら、鬼担任のながぁーい説教食らっちゃう!!」 「うん。」 どちらかと言えば寡黙な潤は、そう短く返すと自分の席に着いた。 いつもと変わらない日常に安堵しつつ、右目に小さな異常を感じた。 ドクン、ドクン、ドクン…‥ 波打ったような疼きが襲ってくる。 まるで〝右目〟そのものが、一つの生物として目覚めたような…‥ そっと包帯の上から手を添え、目を閉じる。 今まで、こんなことなかったのに、なぜ―――?
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