夢か現実か

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「きぃやあぁぁぁあ!!!」 「ど、どうしたの!?」 ここは人間界の地球と呼ばれる世界の真上に存在する別の世界、魔天光楼。 魔天光楼には、悪魔や天使、魔法使いなど、人間には空想の生き物と思われている者達が暮らしている。 そして先程の悲鳴も人間の者ではなく… 「もうっ最悪!誰よ、人間界に通じる扉を開けっぱなしにしていたのは!」 「と、とりあえず落ち着きなよ。あとさっきまで扉を開けて人間界を覗いていたのは君だよね?その後ちゃんと閉めたかい?」 「…ぐっ!な、何よ悪かったわね!そうよ私が開けっぱなしにしたのよ!悪い!?」 「い、いや悪いとは言ってないけどι」 この二人は魔天光楼で最も強いと言われる、魔法使い。 悲鳴をあげたのは、プメラニア=コンラード。気の強い娘でいつもレイチェルを尻にしいている。 プメラニアにいつも尻にしかれる少年の名は、モニカ=レイチェル。プメラニアよりも上級魔法が使え、温厚な性格とは反対に、魔天光楼では最強なお方。 「一体何があったの?」 「……のよ」 「……え?」 「落としたのよ!魔法のステッキを、人間界にぃーー!!」 「え…えぇぇぇえ!!?」
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