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「さよなら」
二日前に来た彼女からの最後のメール。
たった4文字。
それだけでも十分意味の分かるものだった。
理由はあれか、俺がニートだからか?
それとも、自分がヲタクだという事を彼女に告げたからか?
理由はどうあれ、俺は彼女と別れたのだ。いや、一方的にだけど。
二日前のメールとしばらく睨めっこした後、俺はメールを削除した。
削除されました。と画面に文字が出たのを確認すると、俺は自室を半分以上は占領しているベットにダイビングした。
ボフッと音がした後に体が沈む感覚。
はぁっと軽く溜め息をつき天井を見上げる。
「30になって、12年付き合った彼女と別れる事になろうとはな…」
俺の名は西村たかし。30にもなって、ニートな上に二日前に彼女に振られた。
高校時代から付き合っていただけにショックも大きいのだ。
「はぁ…職、見つけた方がいいのかねぇ…」
俺が二度目の溜め息をついた時…
ヒュウウゥゥゥン
「ん?」
バキッバリバリグッシャア!!
何かピンクのステッキが屋根を突き破って落ちてきました。
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